メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームが話題になっている飽食社会の背景には、食に対する「感謝の気持ち」や「食べ物を粗末にする罪悪感」なども、薄れてしまっているのではないでしょうか。100円ショップの商品のように安く手に入る日用品みたいに、食べ物も「使い捨て」感覚になっています。食品スーパーでも購買意欲をかき立てるために、1パック100円程で売られる卵、時間がたつとお客さんの目の前で捨てられる回転寿司。価格競争を生きの残るために、大量生産・大量消費に走る企業。口に運ばれずに捨てられる食べ物も大量に生み出されています。
しかし、日本は本来、食べ物について、それほど裕福ではないと、農水省がまとめた驚きの資料があります。食品の輸入がすべてストップしてしまうと、日本人が自給できる食事のメニューは、下図にもある通り、毎食食べられるのは、お米だけ。味噌汁は、2日に1杯、肉は9日に1回だけです。「日本の食糧事情は戦後とほとんど変わっていなく、飽食はウソっぱち」なんです。残すものを作り捨てる、そして罪悪感を失っていく、しかも、生活習慣病になっていく・・・・。
  
国内生産のみで供給できる1日の食事メニュー
 上図のメニューに加え味噌汁2日に1杯、牛乳6日に
コップ1杯、卵を7日に1個などが食べられる。