2006年5月

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第一生命の恒例サラリーマン川柳が紹介されました。最近の格差社会や中高年の再就職の問題など、川柳で今の時代を映し出しています。「昼食は妻がセレブで俺セルフ」たしかに今、高級レストランやホテルなどのランチが、奥様方に人気なのは有名です。「年金の出る頃妻は家を出る」・・・熟年離婚(寂)川柳の定番なのが、やっぱりダイエットでした。「ダイエット食費以上に金かけて」ダイエットのためにスポーツジムやエステサロンに通う奥様方を皮肉った川柳です。これを読んだ奥様方は、「定年後に抜け殻になるんだから、自分も目標をもてばいいのよ!私に皮肉をいう前に自分のビール腹をなんとかて」と猛反撃!「痩せるツボ脂肪が邪魔し探せない」「同窓会終わってほっと太りだす」女性の場合、薄着になる夏・異性の視線・同窓会などの目的があると一生懸命になる傾向があるようです。「著名な専門家が理論に基づいて、こうすれば痩せると説くよりも、好きな人に痩せてと言われたり、同窓会のような目的があった方が痩せるんですよね」とジムでたくさんの女性を指導しているインストラクターの話。女性が懸命に自分を磨く姿を男性も見習わなければならないのでは・・・・。
メタボリックシンドロームが話題になっている飽食社会の背景には、食に対する「感謝の気持ち」や「食べ物を粗末にする罪悪感」なども、薄れてしまっているのではないでしょうか。100円ショップの商品のように安く手に入る日用品みたいに、食べ物も「使い捨て」感覚になっています。食品スーパーでも購買意欲をかき立てるために、1パック100円程で売られる卵、時間がたつとお客さんの目の前で捨てられる回転寿司。価格競争を生きの残るために、大量生産・大量消費に走る企業。口に運ばれずに捨てられる食べ物も大量に生み出されています。
しかし、日本は本来、食べ物について、それほど裕福ではないと、農水省がまとめた驚きの資料があります。食品の輸入がすべてストップしてしまうと、日本人が自給できる食事のメニューは、下図にもある通り、毎食食べられるのは、お米だけ。味噌汁は、2日に1杯、肉は9日に1回だけです。「日本の食糧事情は戦後とほとんど変わっていなく、飽食はウソっぱち」なんです。残すものを作り捨てる、そして罪悪感を失っていく、しかも、生活習慣病になっていく・・・・。
  
国内生産のみで供給できる1日の食事メニュー
 上図のメニューに加え味噌汁2日に1杯、牛乳6日に
コップ1杯、卵を7日に1個などが食べられる。