梅雨と痛み

【梅雨】九州は天気が続いていましたが今日から一週間、雨が降るそうです。梅雨は北海道を除く日本、中国の揚子江流域、朝鮮半島南部に特有の現象です。この時期、この湿気が漢方では問題になります。湿度が高いと、皮膚表面での汗の乾燥がうまくいきません。汗は乾燥する時に皮膚表面のを奪いますが、乾燥しないと温度の低下が起きないため、汗の出る汗腺は開いたままの状態が続きます。この皮膚表面温度できなくなり体温をコントロールしている自律神経の働きも乱れてきます。自律神経の働きが乱れると、血管への指示も混乱し、血流異常が起こります。とくに筋肉や末梢神経の周囲で血行が悪くなると筋肉の硬直や末梢神経障害を起こします。 また、湿気が溜まり、関節が痛んだり、お腹が冷えて下痢をするなどの影響が出てきます。湿の性質は下に沈み、停滞しやすいのです。したがって、下肢の浮腫、湿疹、重だるいなどの症状が伴います。また、冷えを伴いやすくなります。体に余分な水分が溜まってしまい様々な症状が出ます。梅雨の時期になると胃腸の調子が悪くなったり関節が痛んだりという方は、温めて、湿気を取ればよいのです「寒湿」は関節の痛みと大いに関係します。蒸し暑いからといって冷やさないようにしてください。